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【さらば増毛】留萌本線一部区間廃止! 留萌~増毛間の駅、全部見せます!

【さらば増毛】留萌本線一部区間廃止! 留萌~増毛間の駅、全部見せます!

こんにちは。幻の駅ハンター・三上です。

来る2016年12月4日をもって、JR北海道の留萌(るもい)本線のうち留萌駅~増毛(ましけ)駅間が廃止となり、95年の長い歴史に幕を下ろします。今回は、まもなく幻になろうとしている同区間の8駅を一挙にご紹介することにしましょう。

瀬越(せごし)駅


瀬越駅の外観写真

瀬越駅は、留萌駅を出て1つ目の駅です。市街地から一段低くなった海沿いにあり、存在が気づかれにくい駅です。
坂道を上れば、官公庁が建ち並ぶエリアに出ますので、秘境っぽさはありません。

礼受(れうけ)駅


瀬越駅の外観写真

駅舎は車掌車を改造したもので、北海道ではよく見られます。駅舎の錆び具合が潮風の強さを物語ります。

礼受駅が廃止されると、JRの駅で「れ」から始まる駅は室蘭本線の「礼文(れぶん)」だけになります。

阿分(あふん)駅


瀬越駅の外観写真

こちらは阿分駅です。この駅から増毛町になります。

元は仮乗降場(利用客は多くは見込めないが、地域の利便性を高めるために仮で設置された駅のこと)で、ホームが短いのが特徴です。後ろに見える白い建物は阿分小学校で、駅より早く2015年に閉校となりました。

信砂(のぶしゃ)駅


瀬越駅の外観写真

信砂駅です。板張りのホームに点字ブロックが設置されいて、なんとなく新しい印象を受けます。というのも、この駅は近くの河川改修工事にともない、1993年に現在の位置に移転した経歴を持つからなのです。

舎熊(しゃぐま)駅


瀬越駅の外観写真

舎熊駅は、さきほどの信砂駅からは800mほどしか離れていません。歩いても10分程度で着いてしまいます。
車掌車を改造した駅舎ですが、先代の駅舎の基礎が残っているのがわかります。

朱文別(しゅもんべつ)駅


瀬越駅の外観写真

朱文別駅です。この駅もホームが短いですね。
車両と比べると一目瞭然で、車体の半分しかホームにかかりません。

箸別(はしべつ)駅


瀬越駅の外観写真

箸別駅。こちらも、もうおなじみとなったホームが短い駅です。
列車はここから増毛港の海岸に沿って進む、風光明媚な区間に入ります。

増毛(ましけ)駅


瀬越駅の外観写真


瀬越駅の外観写真

線路はここまで。終点につきました。

こちらは、その名称から髪の毛に不安がある方々から人気を博した駅です。高倉健主演の映画『駅 STATION』のロケ地にもなりました。

おわり

以上、12月4日の営業終了とともに幻となる、JR北海道の留萌本線・留萌駅~増毛駅でした。最後に箇条書きにしてまとめます。

  • 瀬越(せごし)駅
  • 礼受(れうけ)駅
  • 阿分(あふん)駅
  • 信砂(のぶしゃ)駅
  • 舎熊(しゃぐま)駅
  • 朱文別(しゅもんべつ)駅
  • 箸別(はしべつ)駅
  • 増毛(ましけ)駅

いかがでしたか?

利用客の減少にともない廃止されてしまうのは大変残念ですが、地域の人々から長年にわたり愛されたこれらの駅の歴史を、ずっと忘れないようにしたいものですね。

記事を書いた人

三上(みかみ):乗換BIG4
ヴァル研究所コンテンツ開発部所属。1つのジャンルにとどまらないがあえて言うなら「乗り鉄」。鉄道を含めた公共交通の知識の幅広さは、社内随一である。