鉄道珍百景 #2「旧国鉄富内線」編
こんにちは。幻の駅とともに「なにこれ」と言いたくなるような珍しい光景も追いかけている乗換BIG4の三上です。
「鉄道珍百景」第2弾となる今回、取り上げるのは、1986年11月1日に廃止となった旧国鉄富内線にあった富内駅の跡地です。
富内線は北海道の日高地方にあり、日高本線の鵡川(むかわ)駅から分岐し、日高町駅と結ぶ路線でした。
途中駅であった富内駅は、鉄道記念館として駅舎やホームなどが残り、当時を偲ぶことができます。
なお、1999年公開の映画『鉄道員(ぽっぽや)』に登場した乗車券箱や合図灯などの小道具は、この駅に保存されていたものが使われました。映画ファンも必見の駅です。
「さよなら列車」に掲出されたヘッドマークも保存されています。
さて、今回の珍百景は何かと言いますと……
こちら! なんと、本来はまっすぐ延びるはずのレールが空に向かっています!
これは、宮沢賢治の描いた理想郷の実現を目指した「ほべつ銀河鉄道運動」の一環として、宇宙飛行士の毛利衛氏(北海道 余市町出身)が考案し、銀河鉄道をイメージして設置されたものです。
もし銀河鉄道が実在したら、地上の駅ではこんな感じの「のりば」なのでしょうか。
いろいろな想像をかき立てられますね。
記事を書いた人
三上(みかみ):乗換BIG4
ヴァル研究所コンテンツ開発部所属。1つのジャンルにとどまらないがあえて言うなら「乗り鉄」。鉄道を含めた公共交通の知識の幅広さは、社内随一である。