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幻の駅(第5弾)・天ノ川ってどこ?

幻の駅(第5弾)・天ノ川ってどこ?

こんにちは、幻の駅ハンター・三上です。幻の駅シリーズも第5弾を迎えました。

さて、今回ご紹介する幻の駅は「天ノ川駅」です。七夕の今日にピッタリな駅名ですね。

駅にしか見えない天ノ川駅全景の写真駅にしか見えない天ノ川駅全景

この「天ノ川駅」、どこにあるかと申しますと……北海道の今はなき江差(えさし)線廃止区間(木古内~江差)にありました。実在した駅名ですと、湯ノ岱(ゆのたい)~宮越間ということになります。

近くを流れる川がまさに「天ノ川」という名前のため、「北海道夢れいる倶楽部」という団体により、町おこしの一環としてこのような駅もどきが平成7年7月7日という7並びの日に設置されました。

江差線の木古内〜江差間が廃止されるまでは、車窓から一瞬だけ見えるこの駅が幻の駅として知られていました。

プラットホームのような構造物が造られていますが、線路と離れすぎていて列車を止めても乗ることができません。

「列車との隙間にご注意」どころではありません

ちゃんと“JR北海道仕様”の駅看板もあります。

JR北海道でよく見られるタイプの駅看板の写真JR北海道でよく見られるタイプ

この駅に至る踏切も「天ノ川」。こちらは公式の踏切名です。

踏切の看板の写真年季が入っています

入場券やストラップなどのグッズもありました。きっぷの両隣の駅名(架空)もロマンチックですね。

天ノ川駅の入場券やストラップの写真

しかしながら、ここが借地であることに加え、江差線が廃止されたことから、20年目を迎える今年、施設が撤去されることになりました。

詳しくは「北海道夢れいる倶楽部」のホームページ をご覧ください。

幻の駅が本当に幻になってしまうわけですが、今後は空の上からまさに「天ノ川」のように北海道の鉄道を見守ってくれることでしょう。

記事を書いた人

乗換BIG4:三上(みかみ)
ヴァル研究所コンテンツ開発部所属。1つのジャンルにとどまらないがあえて言うなら「乗り鉄」。鉄道を含めた公共交通の知識の幅広さは、社内随一である。