【乗換BIG4】好きな車両? EF81です(即答)!
乗換BIG4インタビュー 夏目編vol.2
駅すぱあとのヴァル研究所が誇る鉄道ファン、乗換BIG4こと三上、鈴木、廣戸、夏目のインタビューをお送りします。
前回に引き続き、今回は乗換BIG4・夏目のインタビュー記事第2弾です。
今回はこゆーいメカ×鉄道話をお届けします。
インタビューを受ける人
乗換BIG4:夏目(なつめ)
ヴァル研究所コンテンツ開発部所属。鉄道敷設の歴史的背景や鉄道技術の進展などに思いを馳せるのが好き。鉄道に限らず機械としての乗り物全般に興味あり。
——メカとしての鉄道は、いかがですか?
好きですね。動いている機械が好きで、その中でも鉄道は目立ちますからね。車両そのものに興味があります。
たとえば、パナソニックのエボルタ電池鉄道。秋田県の小坂鉱山に引いていた鉄道が廃線になりましたけれど、駅の一つが博物館になっていて、そこでは運転体験ができるんですよ。
日本を代表するディーゼル機関車DD51
お金を払えば、実物の車両を運転できる。ここはディーゼル機関車を運転できる、日本唯一の場所。ぜひ行ってみたいですね。
——そういえば「ディーゼル車」って、「電車」じゃないんですよね。電車って言っちゃう人は、やっぱりニワカだなあと思いますか?
どっちでもいいじゃないですか(笑)。鉄道にこだわってる人のほうが、そういう面倒くさいことを言いがちなんです(笑)。
というか、ディーゼル機関っていうのはそもそも電気がないと動かないんですから、広い意味で言えば、ディーゼル車も電車なんですよ。
2010年春に大糸線より引退したディーゼルカーキハ52
——わあ、すごい説得力(笑) 特に好きな車両ってありますか?
EF81ですね(即答)。
トワイライトエクスプレス専用カラーに塗られたEF81
これは日本国内、電化されている場所はどこでも走れる車両です。直流でも交流でも、50ヘルツでも60ヘルツでも、どこでも対応してます。
札幌・函館←→上野・大阪を結ぶJR北海道のトワイライトエクスプレスが走っている区間は、大阪のほう、直流からスタートして、北陸本線で60ヘルツの交流に切り替わるんです。そして新潟のあたりでまた直流になり、東北では50ヘルツの交流になります。
EF81なら、全部走れます。
——そもそも何で、直流と交流に分かれているんですか?
直流電化の場合は変電所が多く必要で、地上設備の建設コストがかかるんですが、交流電化の場合2万ボルトと高電圧で送電でき、変電所数が軽減出来る為、非電化だった長距離幹線の電化を推進する際に地上設備の建設コストが低減出来る交流電化が選択されたという経緯があります。
比較的電化の時期が新しい区間では交流が多いですね。
その他、東北や北海道、九州のJRでは交流で電化されてます。長距離を走る新幹線も交流電化されていますね。
——しかも電車が走ってる途中で直流と交流を切り替えるって、意味分かんないです。僕の地元は茨城ですが、JR常磐線は途中で直流と交流を切り替える場所があって、昔は車内の電気を一瞬、全部消してましたよ。
茨城県の一部のエリアは、直流の電気を流せないんですよね。石岡市にある気象庁の地磁気観測所の測定結果に、影響を与えてしまうからなんです。
ちなみに、直流から交流へ切り替わる場所は、架線に給電されていないのでデッドセクションというんです。今の車両は対応されているから、電気が消えないんですけれど。
常磐線・水戸線を走る交流と直流両方を走行可能なE501系
——そういう事情があるんですね。
ですからJR常磐線と水戸線、それからつくばエクスプレスも、茨城県内は交流ですね。
また、関東鉄道は電化せず、ディーゼル車を走らせてますよ。
次回予告
次回の乗換BIG4インタビュー夏目編vol.3は、「長距離列車では「今ここにある、暇」を楽しむ」です! 北斗星に乗って行った北海道の、旅情を誘うお話や、若いからこそできた3日連続車中泊のお話です。どうぞお楽しみに!