【乗換BIG4】自分(と同じ名前の駅)探しの旅
乗換BIG4インタビュー 廣戸編vol.4
駅すぱあとのヴァル研究所が誇る鉄道ファン、乗換BIG4こと三上、鈴木、廣戸、夏目のインタビューをお送りします。
前回に引き続き、乗換BIG4きっての乗り鉄・廣戸のインタビュー記事第4弾、最終回でございます。最後の最後までこゆーい鉄道話、お届けします!
ちなみにタイトル写真は今回の内容に出てくる青森県の五能線「広戸駅」の駅看板 with 廣戸でございます。窓ガラスにがっつり写り込んでいます。
インタビューを受ける人
乗換BIG4:廣戸(ひろと)
ヴァル研究所開発部所属。幼少期から鉄道好きで、その知識・熱量は「人間駅すぱあと」と呼ばれるほど。20代前半で全国のJR路線の90%を制覇した乗り鉄の中の乗り鉄。
——大学の鉄研には、廣戸さん以外にもユニークな人がいたんでしょうね。
いましたねえ。電車の中で模型を走らせてた人とか、鉄研なのにバスが好きな人とか。
——いきなり、見えないところからパンチが2発も飛んできた(笑)
合宿では地方の路面電車を貸し切りにして、みんなで乗ったりしてたんです。
震災前ですが、後に『あまちゃん』で有名になった三陸鉄道とかも、貸し切りで乗ったんですよ。で、その貸し切り電車の中では、宴会をしたり、車窓から写真を撮ったりして盛り上がるんですが、電車の中で模型を走らせている人もいたんです。
合宿で久しぶりにみんなに会うたびに、最近買った模型を見せあっていたりしましたね。
——バスの人は?
鉄研なのにバスが好きという人が、だいたい毎年1人以上は必ずいるんですよ。バスを乗り継いで各地のラーメン二郎をめぐる人とか。
——二郎のハシゴ!?
胃袋どうなんってるんでしょうね。でもバスって、鉄道の乗りつぶしを効率的にやろうと考えたら、意外と便利なんです。つまり、末端の駅から同じ路線を乗換しても、乗りつぶし率に変化はないじゃないですか。でも終点からバスに乗って違う路線の駅まで移動すれば、帰りにも未踏の路線に乗れますからね。
——なるほど。廣戸さんも乗りつぶし率にはこだわっているんですか?
そうですね、こだわってます。今は94%台です。
大学に入るまでは40%ぐらいだったんですが、卒業して会社に入るまでには90%台に乗ってました。
——94%! ちなみにそれはJRのみの数字ですか?
はい、JRです。それとは別に、私鉄が72%ぐらい、総合して85%以上というかんじですね。
大学4年間のうちに、日本海側は稚内から長崎方面まで、私鉄を含めてだいたいつぶしてる感じです。でも北海道と九州は、まだまだ残ってますね。
ちなみにサークル仲間には、100%を達成した人も何人かいます。最近2学年下の女子も、1月の三連休にJR乗りつぶしを100%達成したそうです。
——それはすごい! たくさんいろいろな場所に行かれたと思うのですが、思い出深い駅ってありますか?
やっぱり、僕の名前と同じ広戸駅に行ったことですね。青森県の五能線にありまして。
広戸駅
——同じ名前、いいですね。広戸駅はどうでしたか?
絶景でした。
目の前、線路のすぐ先が海、というすごい場所でしたね。無人駅で周りに建物もほとんどなく、「海!駅!道!山!・・・以上!」というかんじの場所でした。
1日上下5本ずつしか止まらない無人駅なんです。とくに弘前方面は、9時台の列車の次が17時台という開きっぷりです。
——広戸駅では、何をしましたか?
うーん。写真を撮ったりですかね。
広戸駅って、1日上下5本ずつしか止まらないんですよ。とくに弘前方面は、9時台の列車の次が17時台という開きっぷりです。
この時は弘前の方から来ましたが、それでも降りたら次の列車まで3時間待ちとかになってしまうので、隣の深浦駅(有人駅、深浦発着の列車がある)までタクシーで移動し、次の列車に乗りました。
タクシーの運転手さんに「苗字だから来た」といったら不思議がられましたね。単純に鉄道に乗って移動するだけでなく、こういう特定のこだわった目的を持った旅、というのが好きなんです。
おわり
以上、4回に分けてお届けしました乗換BIG4がひとり、廣戸のインタビューでした! こだわりの目的を持った旅、されたことはありますか? 鉄ちゃんには共感する部分も多くあったでしょうか。お楽しみいただけていたら幸いです。
三上、鈴木、廣戸と続きました乗換BIG4のインタビュー。お次は最後のメンバー、夏目のインタビュー記事を連載いたします! いままでのメンバーとはまた違った趣向の持ち主です。こちらもぜひぜひご覧いただけると嬉しいです。お楽しみに!